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自分のサイトでPHPが使用されているか見分ける方法
PHPバージョンを変更する前に、自身が公開したWEBサイトでPHPが使用されているか確認する必要があります。
PHPが使用されていなければ最新バージョンに変更するだけで済みますが、PHPが使用されている場合は、WEBサイトが適用しているバージョンに合わせる必要があります。
まずは、PHP使用されているか確認する方法をご紹介します。
CMSを使用したWEBサイトの場合
公開中のWEBサイトにCMSが使われている場合、CMSの種類によってPHPの使用有無が異なります。
以下は、さくらのレンタルサーバで公開されているWEBサイトでCMSを使用しているかを見分ける方法の一例です。
さくらのレンタルサーバでクイックインストールしたWEBサイトはコントロールパネルから確認できます。
1「サーバーコントロールパネル」にログインします。
「メールアドレス / パスワード」でログインした場合は、メール設定しかコントロールパネルに表示されませんので、必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン / パスワード」でログインをお願いいたします。
2「WEBサイト/データ」から「インストール済み一覧」をクリックします。
インストール済みのパッケージが表示された場合、さくらのレンタルサーバでCMSやECサイトなどが稼働しています。これらのCMS(WordPress、Concrete5)やECサイト(EC-CUBE)ではPHPを使用しています。
ただし、インストール済みのパッケージとして表示されるのは、クイックインストールでインストールされたCMSやECサイトのみです。
クイックインストール以外でインストールしたCMSについては、サーバーコントロールパネルに記載されませんので、設置者に相談するかCMSの公式サイトなどで仕様を確認してください。
自作サイトの場合
CMSを使用せずにイチから作成したWEBサイトでは、ファイル構成を確認することでPHPの使用有無を確認できます。
ファイルマネージャーやFTPソフトなどで、サーバー内部のフォルダを確認してください。
「.php」拡張子のファイルがフォルダ内にあれば、PHPを使用したWEBサイトです。
以下は、ファイルマネージャーを使用して「.php」ファイルが存在するか確認する方法をご紹介します一例です。
1「サーバーコントロールパネル」にログインします。
「メールアドレス / パスワード」でログインした場合は、メール設定しかコントロールパネルに表示されませんので、必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン / パスワード」でログインをお願いいたします。
2「ファイルマネージャー」をクリックします。
3「検索」をクリックします。
4タイプから「PHPスクリプト」を選択し検索をクリックします。
検索結果に「.php」拡張子が含まれたファイルが表示された場合、WEBサイトでPHPが使われています。
現在設定されているサーバー環境のPHPバージョンと設定可能なバージョンの確認方法
PHPバージョンを変更する前に、現在設定されているPHPバージョンとさくらのレンタルサーバで設定可能なPHPバージョンを確認しましょう。
サーバーコントロールパネルでの確認方法は次の通りです。
1「サーバーコントロールパネル」にログインします。
「メールアドレス / パスワード」でログインした場合は、メール設定しかコントロールパネルに表示されませんので、必ず「初期ドメインまたは追加されたドメイン / パスワード」でログインをお願いいたします。
2スクリプト設定から『言語バージョン設定』をクリックします。
3PHPのバージョン項目を確認します。
4設定可能なバージョンは以下の通りです。
※「保存する」をクリックするとバージョン変更が実施されるため、「保存する」はクリックせずに確認だけにしてください。
PHPバージョン変更の事前準備
CMSを使用している場合
CMSを使用したWEBサイトの場合、各CMSのバージョンによって動作可能なPHPバージョンや推奨されるPHPバージョンが異なります。
多くのCMS開発元は、PHP開発チームによる新しいPHPバージョンのリリースにあわせて、最新のCMSバージョンをリリースすることが多いため
CMSのバージョンを最新にすることで、サーバーコントロールパネルで提供している最新のPHPバージョンに対応できることが多いです。
そのため、ほとんどの場合CMSバージョンとサーバー環境のPHPバージョンをいずれも最新にすることで対応できます。
WordPressを使用したWEBサイトを運用している場合は、こちらの記事で対応方法を紹介しています。
Snapupを使って、WordPressを安全にアップデートしよう
自作サイトの場合
自作サイトの場合、制作者に相談してみるのが1番の対応方法です。
サイト内の記述が現行のPHPバージョンでも使用できるか、廃止された機能を使用していないかを確認して、バージョン変更後もWEBサイト・システムが動作するか確認しましょう。
廃止された機能が使用されている場合、修正が必要になってきます。
WEBサイト制作者でもわからない、担当者がわからない、などといった場合には、外部業者に相談してみることを検討してください。
さくらのレンタルサーバでのPHPバージョン変更方法
ここでは、さくらのレンタルサーバにおけるPHPバージョンの変更方法をご紹介します。
事前準備
サーバー環境のPHPバージョンを変更する前に、現在設定されているバージョンを控えておいてください。万が一バージョン変更後に不具合が発生した場合にバージョンを元に戻す際必要になります。 また、CMSバージョンを変更する場合や、自作のプログラムを修正する場合は、実施前にWEBサイトデータのバックアップ取得を推奨します。 WEBサイトのバックアップ方法は、サポートサイトを確認してください。
1現在設定されているサーバー環境のPHPバージョンと設定可能なバージョンの確認方法を参考にPHPバージョンの変更画面を開きます。
2現在設定されているバージョンをお手元に控えておきます。
3PHPのバージョン項目の設定からPHPのバージョンを選択し、『保存する』をクリックします。
以上で変更は完了です。
PHPバージョンの変更後、WEBサイトが動作しなくなったときの対応方法
PHPバージョンを変更したら、WEBサイトが表示されなくなった場合やエラー画面が表示されるようになった場合、CMSがバージョン変更したPHPに対応していない可能性があります。
さくらのレンタルサーバでは、対象のPHPバージョンの提供を終了するまでダウングレードすることができるので、元のバージョンに再度変更しサイト表示が復旧するか確認してください。
WEBサイトが再び表示されるようになった場合、CMSが対応しているPHPバージョンではないか、サイト内の記述が変更後バージョンでは利用できないことが原因である可能性が高いです。
CMS開発元に確認するかWEBサイト制作業者に確認してみてください。
まとめ
サーバー環境のPHPバージョン変更に向けたWEBサイトの確認と変更方法は以上になります。
設定変更にはWEBサイトコンテンツの確認や事前準備が必要になりますが、セキュリティリスクが軽減するだけでなく、速度面などでもメリットがあるため、定期的に確認しましょう。
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