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そもそもサーバーって何?
「サーバー」を説明するときによく使われる例えは、土地と建物の関係になります。サーバーは目に見えないネット上の土地であり、ホームページはその上に立つ家といったイメージですね。
現実世界で家を建てるときには、まず土地を買うなり借りるなりして家を建てる場所を用意する事から始まると思います。
Webの世界も同様に、ホームページを作る場所や写真等のデータを置く為に「土地」に相当する「サーバー」をまずは用意しておく必要があるのです。
サーバーは必ず必要?
個人の日記から誰もが知っている大企業のサイトまで、ホームページとサーバーは切っても切れない関係です。もっと言うとX(旧Twitter)やInstagramといったSNSもサーバー上で動いているのです。普段当たり前のように使っているWebサービスはサーバーあってのものなのです。
ホームページの規模感がどれだけ大きくなろうとも、インターネット上に日記や写真を公開するために、まずサーバーが必要だと覚えて下さいね。
余談になりますが、近年では「クラウド化」といった言葉をよく耳にすることがあり、あたかも実態がないもののように聞こえます。実際には写真のように、データセンターのラックの中にサーバーの本体として存在するのです。
会社や個人のホームページは、どんなサーバーを使えばいいの?
ホームページの公開に利用するサーバーは、実は様々な種類があります。
弊社が提供しているサービスでも「レンタルサーバー」「VPS(バーチャルプライベートサーバー)」「クラウドサーバー」などがあります。
どれも一長一短なので、本来はサイトの規模や予算、用途に合わせてサーバー選びをするところですが、今回は先に結論を言ってしまいたいと思います。
「サーバーの管理・運用のコストを抑えたい組織や個人の方」が「中小規模の会社のホームページやブログを公開したい」場合は「レンタルサーバーを前提に検討」がおすすめです。
レンタルサーバー以外のサーバーでは管理者権限を持つことができ、サーバーのOSを選んだり好きなアプリケーションを導入したりする事ができます。が、サーバーを適切に管理・運用する責任も発生します。サーバーダウンや古いプログラムのセキュリティリスクの対処は契約者が負うといった意味ですね。
初めて聞く方は少々大げさに聞こえるかもしれませんが、実はごく普通のことなんです。
知識のある方や資金を投入できる企業では、ご自身または自社で対応したりお金を払って外部委託して対応しているのです。
レンタルサーバーの場合は、サーバーのOSや機能は決められたものを使う必要がある事や、1つのサーバーを複数人で利用する為に様々な機能に利用上限が設けられるなどの制限があります。
ただ、普段使う分には支障がない範囲に収まっていますので不便を感じることはあまり無いと思います。
また、サーバーの保守運用も事業者側で行っているので普段は気にする必要がなく、ホームページの運用に専念出来ます。サーバーを共用利用している為に利用料金も抑えられているのもポイントです。
といった理由から繰り返しになりますが、「サーバーの管理・運用のコストを抑えたい組織や個人の方」が「中小規模の会社のホームページやブログを公開したい」場合は「レンタルサーバーを前提に検討」がおすすめなのです。
「前提に検討」と書いたのは、例えば2年後を見据えるとクラウドサーバーが良い場合もあるでしょうし、サーバーに詳しい方が近くに居て全てお任せできるといった場合など、状況によってレンタルサーバーが一番良いとは限らないからです。
詳しくは記事の続きを読んでいただきつつ、詳しい方や制作会社さんに相談してみてくださいね!
サーバー種類別の特徴
サーバーの種類ごとの特徴を簡単に知りたい方は下記のツイートをご覧ください
レンタルサーバーって何が出来るの?
レンタルサーバーで出来ること、苦手なことや出来ないことを簡単にまとめてみました。 レンタルサーバー各社で若干の違いがありますので、今回はさくらのレンタルサーバを基準に書いています。
メリットや出来ること
- ホームページやブログを持つ事ができます
ホームページやWordPressで作られたブログを持つ事ができます。また.comや.jpなどのドメインを取得しURLとして利用することが出来ます。また1つの契約で複数のホームページやブログを持てます。独自ドメインも利用できますよ! - サーバーの管理が不要です
サーバーの管理はサービス提供側が行いますので、ご利用者様はサーバーの知識や手間なくご利用いただけます。 - ネットショップも作ることができます
EC-CUBEやWordPressを使ってネットショップを作ることができます。 - アフィリエイトの利用や広告を掲載する事ができます
ホームページやブログに広告やアフィリエイトの商品を掲載する事ができます。 - ご自身だけのメールアドレスを持つことができます
独自ドメイン含むご自身のドメインを使ってメールアドレスを作る事ができます。 - SSLを無料で利用する事ができます
無料SSL証明書のLet’s Encryptを利用する事ができます。有料のSSL証明書も導入いただけます。
- 安心・手軽・コスパ良しのサービスです
レンタルサーバーの利用者は初心者の方も多いので、サポートも手厚く行われています。弊社も無料サポート付きです。申し込んですぐに利用することができ、サーバーの管理はお任せ。さらに無料SSLやWordPressの簡単インストールといった様々な便利機能も付いてくるのでコスパは抜群です。
苦手なことや出来ないこと
- お客様ごとにカスタマイズはできません
レンタルサーバーは残念ながらお客様個別のカスタマイズは出来ません。例えば指定のOSを使いたい、スケーリングして欲しいといったご要望ですね。そのようなご要望をお持ちの場合はVPSやクラウドサーバー、専用サーバーの利用をご検討くださいね。 - 大規模メディアやECサイトでの利用はよくご検討ください
不可能ではありませんが、制約の少なさからクラウドサーバー等が適している場合が多いと思います。よく比較検討の上ご利用いただければと思います。 - Minecraftのサーバーとしては使えません
紹介サイトで「レンタルサーバー」と記載されている場合がありますが、VPSを指していると思います。そちらをご利用くださいね。
レンタルサーバーの基礎知識
レンタルサーバーを選ぶ上で特に重要なポイントをまとめてみました。
ストレージ容量 は十分?
サーバーへ格納できるデータ容量です。 数十GB程度は最低限欲しい所です。
転送量はどの位あれば良いの?
サーバーから閲覧者のブラウザへ転送されるデータ量を指します。上限値が定められている場合が多いのですが、さくらのレンタルサーバでは全プラン転送量が無制限となっています。
WordPressの利用はできる?
全世界で利用される人気のCMSで、ブログとしても良く利用されます。安価なプランでは利用できない場合があるので申込みの際は良くご確認下さい。
SSLって何?
ブラウザとWebサーバー間の通信を保護する仕組みです。現在ではSSLで保護していないサイトはブラウザに警告表示されるほか、SEOでもプラス評価されないのでSSL化は確実に行っておきましょう。さくらのレンタルサーバのように、無料のLet’s EncryptというSSL証明書を利用できるサービスもあります。
サーバー稼働率とは?
サーバーが正常に稼働している割合です。さくらのレンタルサーバの場合は稼働率99.99%以上を記録し、運用スタッフが24時間365日お客様のサーバー環境の運用・保守を行っていますので、こちらを基準にしてみてくださいね。
独自ドメイン とは?
任意の文字列を指定し、取得したドメインです。企業であれば社名やサービス名を表すドメインを取得するのが一般的です。おおよそ利用できると思いますが、独自ドメインが使えるかどうかは申し込み前に一度は確認しておきましょう。
マルチドメイン機能とは?
1つのサーバーのご契約で複数のWebサイトを運用出来るようになる機能です。後々になってテストサイトを作る場合もありますので、利用できるかどうかは確認しておきましょう。
その他、レンタルサーバーの用語集をまとめていますので良ければご覧ください。
レンタルサーバーの選び方
それでは最後、選び方編に入りたいと思います。
ちょっと他社さんの掲載はできないので、さくらのレンタルサーバが選ばれている理由や目的別プランの選び方としてご紹介したいと思います。
さくらのレンタルサーバが選ばれている理由
サーバーも運営会社も安心・安定です
さくらのレンタルサーバは、東証一部上場のさくらインターネット株式会社が運営するレンタルサーバーサービスで、2019年にサービス開始から15周年を迎えています。 またサーバーも稼働率99.99%以上なので、お客様からも安定していると評判です。
継続したサービスのアップデート
サーバー高速化対応やWordPressを簡単にインストール出来る機能、無料SSLの提供など、近年のホームページ制作に必要かつ便利になるような機能アップデートも行っています。
選べる豊富なプラン
最安のライトからやWordPressが使える人気のスタンダードといった低コストのプランから、ビジネス用途におすすめのビジネスプロと幅広いニーズに答えられるプランをご用意しています。
ほか詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
目的別のおすすめプラン
WordPressでブログを作りたい
こちらの用途にはスタンダードプランがおすすめです。スタンダードプランはWordPressが使える最安のプランかつ一番人気のプランです。 また、ブログがバズった際に有用なCDN連携オプションの利用枠が毎月100GB無料で付いてくるのもオススメポイントです。
2024年3月より、ビジネス以上のプランに限定されていた複数ドメインに同じメールアドレスを設定できる「ドメイン毎の個別受信」が全プランでご利用可能になりました。
企業サイトで使いたい
こちらの場合はビジネスプラン、ビジネスプロプランの利用がおすすめです。 ビジネスプラン以上ではCDN連携オプションの利用枠が毎月300GB無料で付いてくるので、SNSやTV紹介等による急激なアクセス増が発生した際でもサイトダウンの危険性を大幅に減らせます。
ビジネス以上では複数のユーザにサーバーの操作や編集する権限を付与できるので、外部会社の方にコントロールパネルへ招待する際に管理がしやすくなります。
以上です。レンタルサーバーを検討されている場合は、さくらのレンタルサーバの2週間お試しをお申し込みください!