レンタルサーバーやSSL関係のお役立ちコラム

さくらのホームページ教室

レンタルサーバーから大量のメールを送信する方法

ある程度ビジネスが大きくなってくると、顧客への案内メールなど、大量のメールを送信する機会が増えてくるはず。そんな時、レンタルサーバーではどうすればメールが送れるのでしょうか、またさらに大量送信をしたい場合のサービスまでご紹介していきます。

レンタルサーバーからのメール送信

さくらのレンタルサーバーでは手元のパソコンのアウトルックなどからSMTP(メール送信)サーバーへのアクセスができるようになっています。そのため、古典的ではありますが自分宛のメールを作成し、BCC(他に同報されている人がわからなくする宛先)に送りたい人のメールアドレスを入れて送信すれば、BCCに入れたアドレス数ぶんだけメールを送信することができます。

BCCメール送信の問題点

よく事故が起こるケースとして「BCCに入れたつもりがCCだった」というものがあります。CCで送信すると他に送られている人のアドレスを受信者が見えるため、個人情報の流出に繋がります。また、レンタルサーバーでは大抵送信メール通数に制限があって、さくらのレンタルサーバーではスタンダードプランで15分に100通程度のメール送信ができるようになっています。5万通のメールを送ろうとした場合は125時間以上かかる計算になります。
※詳しいプランごとのメール送信通数などの仕様についてはサポートサイトをご確認ください。

レンタルサーバーは1台のサーバーを複数の人数で共有することによって割安にサーバーを利用できるビジネスモデルです。そのため、他の人に迷惑をかけないようにこうした制限が設定されています。

外部サービスを利用してみよう

今回はこうした需要に対応する他社さんのサービスをご紹介します。株式会社ラクスライトクラウドでは、ブラストエンジンという大量メール送信サービスを提供されています。レンタルサーバーに登録されているドメインでも、ブラストエンジンのサーバーから送信することができ、さらにさくらのレンタルサーバーでは未対応な送信ドメイン認証であるDKIMにも対応しています。

今回は当コラムの特別企画として、ブラストエンジンを運営するラクスライトクラウドの方に実際にお話を聞いてみました。

谷口

メール大量送信のソリューションということですが、ブラストエンジンではどういった点が便利なのでしょうか?

牧野

ブラストエンジンはメール送信環境の運用に関わる負担を軽減することに重点を置いて作られていますので、とにかく簡単にメール配信を始められるという点が便利です。

谷口

なるほど!送信速度はどれぐらいなものでしょうか?

牧野

送信速度はかなり高い水準で設定しているため、仮に先ほどの5万通の配信であっても5分もかけずに配信が可能です。

谷口

5万通を5分とはかなり高速ですね!API連携も可能ということですが、APIと聞くとハードルの高さを感じるお客様も多いと思います。何か導入にあたってのサポートはあるのでしょうか?

牧野

先ほど簡単に始められるということをポイントとして上げさせていただきましたが、APIドキュメントに加えて、各種ライブラリも存在しており、システムへの組み込みが簡単にできるようになっています。 また、わからない点に関しては、電話とメールでサポートさせていただくことができるので、ここは国産のプロダクトならではのサポートの手厚さだと思っています。

谷口

そうなんですね!電話サポートがあるのは非常に心強いと思います。ところで、どういったお客様が利用されているのでしょうか?差し支えない範囲で業種やメールの内容などもお伺いしたいです

牧野

よく使われているシーンとしては”何かを通知する”といったものがあります。 会員登録時のメールアドレス認証やECサイトでの購入完了はもちろん、一斉周知などでもお使いいただくことができるので、利用ユーザーの方へ送る重要なメールを確実に届けたいというニーズがある方に多くご利用いただいております。

谷口

なるほど、ブラストエンジンのポイントがよくわかりました。大量メール送信時の選択肢としてレンタルサーバーと共存できるのでホームページ公開やメール受信はそのままで、送信だけお願いできるのがいいですね。ありがとうございました!

国内向けメール配信エンジンなら

blastengineはお客様のシステムをAPIやSMTPリレーで連携することで簡単に一斉配信やトランザクションメールを配信することができます。運用・メンテナンスはblastengineで行うため、常に高いIPレピュテーションを保ってメールを送ることができ、エンジニアを面倒な業務から解放します。

まとめ

今回は、さくらのレンタルサーバーと協働して利用できるメール送信サービスの紹介をいたしました。レンタルサーバーはコストパフォーマンスがよいこともあって幅広く利用されていますが、メールの大量送信時などに制限がかかることもあります。こういった部分を補える別のサービスを利用することでビジネスを効率よく加速することができます。

ブラストエンジンのサポートページではさくらのレンタルサーバーと併用する場合の設定方法なども記載されています。ぜひご覧ください。

執筆 谷口 元紀

さくらインターネット大阪本社勤務。さくらのレンタルサーバ、SSL/ドメイン、CDNのサービス企画を担当しつつライター、イベントでのスピーカーなども兼務。

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