現代のビジネス環境では、メールは最も重要なコミュニケーションツールの一つです。特に、電子契約のやり取りなど重要な情報を扱う際には、メールのセキュリティが非常に重要です。しかし、毎日受信する大量のメールの中には、多くの迷惑メールやフィッシングメールが含まれており、これらを手動で選別、管理するのは面倒かつ、難しくなってきます。
目次
迷惑メールフィルターの重要性
近年、フィッシング・迷惑メールの数は増加の一途を辿っており、その手口も巧妙化しています。フィッシング対策協議会によれば、2023年に報告されたフィッシング報告数は1,196,390件にも上っています。(図1)これらのフィッシング・迷惑メールをフィルタリングすることは、業務の効率化と情報漏洩の防止につながります。メールは一日に数百通に及ぶことがあり、これをすべて手動で確認するのは大変な労力がかかってしまいます。

高精度迷惑メールフィルターとは
今までの簡易迷惑メールフィルターは、メールボックスに届く迷惑メールをお客様ご自身で学習させることにより、精度が高くなるフィルター機能でした。今回の高精度迷惑メールフィルターは、Vade社のEmail Content Filterを使用し皆様にご提供しております。Email Content Filterが保護している約14億(*1)のメールボックスに届く迷惑メールをリアルタイムかつ、自動で学習し、そのデータを反映させることができます。(*1:2024年7月現在Vade社製品ページより引用)
このフィルターは、メールの件名や内容、アルファベットの小文字と大文字の区別、さらにはメールのヘッダー情報まで識別し、学習します。AIの学習量が飛躍的に増加しているため、比例して精度が向上しています。また、AIだけでなく、エンジニアが常にスパムやフィッシングを確認しているため、最新の脅威にも迅速に対応できます。
さくらのレンタルサーバでの利用
2024年3月より、さくらのレンタルサーバをご利用のお客様は、下記条件のもとでこの高精度フィルターを無料でご利用いただけます。また、2024年7月2日より、利用枠の追加が可能な有料オプションを提供しております。
メールボックス、ライト | スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ |
1個 | 5個 | 20個 | 100個 | 200個 |
高精度迷惑メールフィルターのご利用方法
さくらのレンタルサーバのコントロールパネルの「メール一覧」から設定したいメールアドレスの設定の中の詳細設定を選択いただくと高精度迷惑メールフィルターを設定することができます。


ご利用ライセンスの追加もコントロールパネルから可能です。

複雑性と脅威性を増すサイバー攻撃
前述したとおり、サイバー攻撃は年々複雑化し、その脅威も増大しています。こうした攻撃に対抗するためには、まずはメールという入り口からしっかりと守ることが重要です。
高精度迷惑メールフィルターを活用し、お客様の情報を守りするお手伝いをさせてください。
さくらインターネットの今後のアップデートにもご期待ください。