レンタルサーバーやSSL関係のお役立ちコラム

さくらのホームページ教室

ホームページやレンタルサーバーの維持費とは

ホームページを運用するには様々な費用が掛かりますが、何にどのくらい費用が掛かるのか不安な方も多いと思います。そこで今回は、レンタルサーバーの代金やドメイン更新費用をはじめとした費用を計算してみたいと思います。

レンタルサーバーの費用

早速ですが、レンタルサーバーの費用感をさくらのレンタルサーバを例にして見てみましょう。近年ではWordPressをご利用頂く方が多いので、WordPressが使えるさくらのレンタルサーバの2プランとさくらのマネージドサーバのSSDプランを比較してみます。
費用はお得になる年間一括払いで計算しています。

プラン初期費用月額費用
(年間一括払い÷12)
スタンダード0円500円
ビジネス0円1,980円
マネージドサーバ
(SSD)
60,500円12,100円
※2022年2月16日より、さくらのレンタルサーバの初期費用は無償化されました

金額だけを見ると、スタンダードプランは月額500円でホームページを運用出来る事が分かります。また上位プランと比較すると、ビジネスプランとはおよそ4倍の差、マネージドサーバ(SSD)とは約24倍の金額の差になりました。

この価格差はどう考えれば良いかですが、ホームページのサーバーは例えるならば土地のようなものです。より良い土地(プラン)を契約すれば広く(容量が多い)、多くの人の来客(多くのアクセス)を捌けるようになります。

費用をなるべく抑えたい気持ちはどなたにもあると思いますが、下位プランを選んでアクセスを捌き切れないと機会損失に繋がってしまうので、適切なプランを選びたいですね。
プランの選び方については別の記事がありますのでご参考下さい。

ドメインの費用

さくらインターネットではドメインも取り扱っています。
ドメインの種類はいくつかありますが、代表的な「.com」「.jp」「.co.jp」の3種類の費用を確認してみましょう。

ドメイン新規取得(初年)更新(2年目以降)
.com1,886円1,886円
.jp3,982円3,982円
.co.jp11,000円7,700円

金額を見ると.comが最安かつ良く見かけるので良さそうに思えますが、企業で利用する場合、.jpや.co.jpもオススメです。

.jpは名前の通り日本国内に住所を持つ個人や団体、組織が取得でき、co.jpでは日本国内で登記を行っている(または半年以内に登記予定である)会社が取得できるドメインなので、国内企業である安心感を訴求できます。
会社に最適なドメインの選び方についてはこちらのページをご参考下さい。

SSLの費用

近年ではホームページを常時SSL化していないとブラウザのアドレスバーに警告が出たり、GoogleがHTTPSをランキングシグナルに使用する旨を語っているため、SEOの評価にも影響が出る事を考えると、特段理由がない限りは常時SSLが推奨される環境になりました。

さくらのレンタルサーバとさくらのマネージドサーバでは、無料SSLサーバー証明書 Let’s Encryptをご利用いただけますので、ぜひご利用下さい。また有料の証明書も各種取り扱っています。

SSL証明書認証レベル年額料金
Let’s Encryptドメイン認証無料
ラピッドSSLドメイン認証2,970円
SureServer EV for SAKURAEV認証54,450円

無料のLet’s Encrypt は非営利団体のISRG(Internet Security Research Group)が運営している認証局で、すべてのWebサーバーへの接続を暗号化することを目指したプロジェクトです。
運営は寄付によって支えられていて、多くの企業がスポンサーになっています。

さくらインターネットは、ISRGとシルバースポンサー契約を締結。同財団へ年間25,000ドルに上る寄付を行い、Let’s Encryptシステムの維持・開発に貢献しています。
無料ではありますが、有料の証明書と暗号強度は変わりませんので、安心してご利用下さいね。

ホームページの構成例と費用感

ここまでのまとめとして、いくつか構成を例に挙げ、金額感を確認してみたいと思います。

ホームページを1つだけ運用する場合

項目種類年間費用
レンタルサーバースタンダード6,000円
ドメイン.com1,886円
SSL証明書Let’s Encrypt無料
合計7,124円
※レンタルサーバーの年間費用はスタンダードの36ヶ月一括払いの金額を年額換算した金額です

スタンダードプランで.comドメインを1つ運用し、SSL証明書は無料のLet’s Encryptを利用する例です。
非常にシンプルな構成で、個人のホームページや、会社のページとお店のページを無理して別のホームページに分ける必要が無い、1店舗だけのお店などにおすすめです。今回は例として.comを挙げましたが、.co.jpをご利用の会社さんも多くいらっしゃいます。

会社とお店やサービスのホームページを分けて運用する場合

項目種類年間費用
レンタルサーバービジネス23,760円
ドメイン.co.jp11,000円
ドメイン.com1,886円
SSL証明書ラピッドSSL(2枚分)5,940円
合計45,017円
※レンタルサーバーの年間費用はビジネスの36ヶ月一括払いの金額を年額換算した金額です

ビジネスプランで.co.jpドメインを1つ、.comドメインを1つ運用し、SSL証明書はラピッドSSLを利用する例です。
さくらのレンタルサーバでは、プラン1つで複数のサイトを運用できる、マルチドメイン機能を備えています。これを利用すると、会社のホームページとお店のページを別のホームページとして運用しつつも契約プランは1つで済ませる事ができます。

スタンダードプランでもマルチドメイン機能は備わっていますので、プランをスタンダードにしても良いと思いますがが、特に会社で利用する場合は複数人管理機能が使えるビジネスプランがおすすめです。

その他の維持費用

ここまでレンタルサーバー、ドメイン、SSLと3つの費用を紹介しましたが、これらはあくまでWebサイトを存続させる為の最低限の維持費用になります。

その他、実際に運用を進めるにはサイト内容の更新やページの追加を行う為の費用や広告費、人件費も必要である事を見落としてはいけません。

下記に代表的なものをいくつか紹介していきたいと思います。

項目名説明
サーバー運用・保守費用サーバーを実際に運用したり、メンテナンスを行う意味ですが、さくらのレンタルサーバはさくらインターネットが24時間365日体制で運用・保守を行っています。料金はプランの料金に含まれています。
アカウント管理費用、ドメイン管理費用など○○管理費用といった費用は、レンタルサーバーやドメインの取得・更新といった作業を他社に委託している際によく見かける項目名です。
サイト運用・更新費用、サイト制作費ホームページの制作やメンテナンス、更新を他社に委託している際に良く見かける項目名です。
広告費広告を利用して集客を行うための費用です。使用しなければ費用は掛かりません。

これらに掛かる費用の相場は契約内容や実施内容により様々なので一言で言いきれませんが、例えば急にWeb担当になって良くわからない!といった方は、委託されている会社に聞いてみると良いのではないでしょうか。

さらに速く、快適になった「さくらのレンタルサーバ」

2022年2月16日より、SSD化をはじめとした機材の刷新によって当社従来サーバーと比較して5倍の高速化を実現した新サーバーを提供開始しました。WordPressといったCMSも快適に動作します。

執筆 尾崎 翔一

さくらインターネットでWebマーケティングを担当。 サイト運用中の方にも役立つような記事も書いていきたいと思います。

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