レンタルサーバーやSSL関係のお役立ちコラム

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さくらのレンタルサーバのプラン選びに困ったら見るページ

さくらのレンタルサーバではライト、スタンダード、プレミアム、ビジネス、ビジネスプロ、マネージドと6個のプランがあります。月額100円台から1万円オーバーまで価格帯も豊富で選び方に悩む方も多いはず。今回はそんなプラン選びのポイントをご紹介します!

さくらのレンタルサーバのプランラインアップ

プランについてはサイトをご覧頂くとして、この記事では迷いやすいポイントごとにおすすめプランをご紹介していきます。

それぞれのプランで何PVぐらい耐えられるのか?

最もよくいただくお問い合わせ内容の1つに、各プランが何PVまで耐えられますか?というものがあります。しかし、お客様のWebサイトの構成や作り方によって耐えられるPV数は大きく変わりますので一概にお答えできないのが現状です。本記事では他の軸での比較をご紹介していますので参考にしてみてください。

WordPressサイトをやりたいんだけどどのプランがいいの?

さくらのレンタルサーバではライトプラン以外はWordPressが利用できます。正確に言うとライトプランではMySQLというデータベース機能が無いためWordPressをはじめとしたブログアプリなどが利用頂けません。

一部外部サイトにおいてSQLiteという簡易なデータベース機能をWordPressから利用可能にする方法が紹介されていますが、パフォーマンスが非常に悪いためおすすめできません。個人サイトでWordPressを利用したい場合はスタンダードプランが最もおすすめです。価格とパフォーマンスのバランスが良く、長く利用することができます。ストレージ容量も300GBと十分にあります。

会社のサイトなのでスタンダードプランでは機能が不足しますか?

コーポレートサイトや法人としてWebサイトを公開したいんだけどどのプランがいいでしょう?というお問い合わせもよく受ける質問の1つです。

ビジネス用途のビジネス、ビジネスプロプランは個人用途のスタンダードと違い、ドメインごとに管理ユーザを設定できる機能があります。

管理ユーザの設定機能は、例えば example.com と example.jp の2つのサイトを1つのレンタルサーバーアカウントで運用するとします。スタンダード以下の場合、管理ユーザは1アカウントしか設定できないので2つのサイトを別々の制作会社に運用を発注した場合でも、お互い2つのサイトを編集できてしまうことになります。誤って違うサイトを編集してしまうリスクがあることになります。

一方ビジネス以上のプランでは、 example.com を編集できるアカウント、 example.jp を編集できるアカウントを別々にすることができます。これによって他のサイトを編集される心配がありません。

管理者やドメインが違う色々なサイトを運用する場合、ビジネス以上のプランが適していると言えます。特に複数サイトのドメインでメールもする場合はビジネス以上のプランを強くおすすめします。

2024年3月より、ドメイン毎の個別受信設定が全プランで利用可能なりました。

ビジネスとビジネスプロってどう違うの?

そんな複数人管理機能がついているビジネス系プランですが、ビジネスとビジネスプロにおける違いをご説明しましょう。大きな違いは、Webサイト用のIPアドレスが専用か共用かという部分です。ビジネスプロプランではWebサイトのIPアドレスが1ユーザで専有されているため、同じサーバーに同居しているサイトが攻撃を受けた際に巻き添えを食らってサイトが見えなくなるという心配がありません。よりWebサイトの信頼性を高めたい場合におすすめなのがビジネスプロプランです。

ビジネスプロとマネージドの違いは?

マネージドサーバの最大の特徴はサーバーを1台丸ごと1人(1アカウント)で使えるという点です。ビジネスプロではWebサイトのIPアドレスが専有となっていましたがメールサーバーのIPアドレスは共用でした。マネージドサーバではこのメールサーバーのIPアドレスも専有となりますのでWebサイトと併せてメールの信頼性も高まります。

また、ストレージ容量もハードディスクで700GB、SSDでも360GBが使えますので、WebDAV機能とあわせてファイルサーバー的な用途でお使い頂いているお客様も多くいらっしゃいます。

プラン選びのまとめ

まず、個人のお客様の多くはスタンダードプランで問題なくお使いいただけます。ビジネスプランなどの説明をご覧頂き、特に利用したい機能がある場合は上位プランもおすすめです。個人の方でもよくサーバーの作業を外注することが多い方などは管理用のアカウントを作れるビジネスプランが選択肢に入ります。

ビジネス系プランでは、重視するポイントに合わせて上位プランを検討していくようにしましょう。特に、会社のメールも管理したいといった場合はマネージドサーバを強くおすすめします。

また、全プランにおいて上位のプランになるほど月間転送容量が多くなり、1台のサーバーに同居するアカウント数は少なくなります。より上位のプランであるほど他のユーザの影響を受ける確率が低くなると言えるでしょう。

料金プラン全体を俯瞰するためには機能一覧ページがおすすめです。マネージドサーバについては特別な機能が多くあります。プランページも参考にしてみてください。申し込むプランが決まった!という方はオンラインサインアップからお申し込みください。

さらに速く、快適になった「さくらのレンタルサーバ」

2022年2月16日より、SSD化をはじめとした機材の刷新によって当社従来サーバーと比較して5倍の高速化を実現した新サーバーを提供開始しました。WordPressといったCMSも快適に動作します。

執筆 谷口 元紀

さくらインターネット大阪本社勤務。さくらのレンタルサーバ、SSL/ドメイン、CDNのサービス企画を担当しつつライター、イベントでのスピーカーなども兼務。

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