レンタルサーバーやSSL関係のお役立ちコラム

さくらのホームページ教室

ホームページを作りたいけど、何から手を付けて良いか分からない、という方に

新しく会社を作ったとき、サークル活動の情報をWebサイトで公開したい時、好きなものについて語りたい時など、初めてWebサイトを作成する際、何から手を付ければいいのか、 というご質問をしばしばいただきます。

公序良俗に反しない限り、何をどう表現しても良いのがインターネットの良い所になりますが、 由度が高いため逆に何をどう表現すれば良いのか、かなり迷うところになると思われます。

そんな場合、常套手段としては、他のWebサイトの型(コンテンツ)を真似ると間違いがないと思います。

どんな情報を伝えたいのか

たとえば、よくある会社のコーポレートサイトになりますと、
・会社概要
・企業理念
・製品情報
・新着情報
などの他に、お問い合わせ先、経営者からのメッセージなんていうものもあったりする事が多いです。

まずは、Webサイトの閲覧者に何を伝えたいのか、またどのような情報を知ってほしいのかを
お手本としたいWebサイトを探し、参考にしつつ洗い出してみましょう。

どんな性質のWebサイトになるのか

閲覧者に伝えたいこと、知ってほしい事がある程度決まったら、今度はWebサイトの性格や更新頻度や体制について考えましょう。

たとえば、ミュージシャンやインフルエンサーでイベントの情報を公開したりしたい場合は更新の頻度が高かったり新製品を次々に投入するような会社であった場合は、複数人で担当を分ける事もあると思います。

ブログのように記事の投稿を頻繁に行う、あるいは、担当者が複数人存在するなどの場合は、WordPressやConcrete5などのウェブアプリケーション(CMS)の良い所を活用できますが、セキュリティ対策や、CMS自体のアップデートも必要になってくる面もあります。

場合によっては、ホームページビルダーやMobiriseのような制作支援ソフトでの作成が適しているケースもあると言えますのでまずは、運営の方針についてご検討いただいた方が良いでしょう。

補足

CMSとは 「CMS」とは、「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、簡単にいうとWebサイトを構成する文章や画像、デザインなどを一元的に保存・管理するシステムの事です。 そのため、あまり専門的な知識が無くても最初の構築さえ済ませてしまえば、更新や修正が容易で、かつ直感的に操作できるものが多いです。 CMSは利用者自身でサーバーにインストールして使うものと、サービスとして用意されているものの場合がありますが、さくらのレンタルサーバでは前者のお客様ご自身でインストール、設定を行っていただくものとなります。 ご自身でインストールしていただくものの場合は管理の手間を必要としますが、その分自由度が高く、さくらのレンタルサーバのようなサービスではメールも一緒のサーバーでご利用いただけるのでコストを抑える事がでます。

Webサイトを作る際の手法について

Webサイトを作成するにあたっては、様々な手法があります。
・HTMLの手書き
・ホームページビルダーやMobiriseのような制作支援ソフトでの作成
・WordPressやEC-CUBEなどのCMSでの構築
・Web制作会社に外注

HTMLを手書きしたい方はかなりの上級者だと思いますので、ここでは、大きく制作支援ソフトでの作成、CMSを使った構築、Web制作会社に外注した際のそれぞれののメリット、デメリットを見ていきましょう。

制作支援ソフトでの作成

メリット

・Webサイトの作成は制作支援ソフトがインストールされたPCで行う。ソフトウェアは買い切りのものが多い。
・サーバー側のセキュリティ対策について、頻繁な更新を必要としない。

デメリット

・メールフォームのようなプログラムの設置にあたっては、別途プログラムが外部サービスを用意する必要がある。
・デザインのテンプレートの提供元が限定される

WordPress など CMSでの構築

メリット

・サーバー上にインストールされたアプリケーションで構築を実施

(そのため、更新や複数人での管理が容易)

・デザインや追加機能の提供元が非常に多い
・WordPressのような人気CMSの場合は、制作や運用方法、トラブル対応に関する情報がインターネット上に沢山ある。

デメリット

・管理やセキュリティ対策が必要(後述します)
・不具合が発生した際のトラブルシューティングが難しい場合がある。

Web制作会社に依頼

メリット

・自由度が高く見映えのいいページができる。
・Web制作のスキルが必要無い。
・自分にあった制作会社を探し出すことから始める必要もある。

デメリット

・費用が数万円~数十万円かかる(場合によってはもっとかかる場合もあります)
 日々の更新や運用なども任せる場合は定期的なコストが必要。
・Web制作会社がCMSを使って作成する場合は同様にサーバーの脆弱性に問題を抱える可能性がある。
・信頼できる制作会社を探す事が難しい。

まとめ

インターネットの普及の契機となったWindows95の発売からそろそろ30年ですが
この間に、ウェブ制作はサービスも方法論も多種多様に進化してきました。

そのため、初心者の方はウェブ制作に当たって、何から手をつければ良いか迷われると思います。
このページが参考になれば幸いです。

なお、本文中に出てきたWordPressについてですが、世界の半分以上のウェブサイトが
WordPressでできていると言われるほど人気のCMSで、さくらのレンタルサーバでも
多数の方がご利用ですので、是非、選択肢としてご検討ください。

執筆 田村 健

さくらインターネット石狩DC勤務。さくらのレンタルサーバのサポート、ブロックリストの調査などを行う。

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