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Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス廃止とGA4への移行がなぜ話題なのかを説明します

2022年3月16日、Google は Googleアナリティクス4(GA4) への移行促進のため、ユニバーサルアナリティクスの廃止をアナウンスしました。単純に考えると GA4 を使えば良いのでは?と思ってしまいますが、なぜこのニュースが話題なのでしょうか?初心者の方に向けて、なるべく簡単に説明していきたいと思います。

ユニバーサルアナリティクスとは? 

Googleアナリティクスは2005年の登場以降、何度かアップデートされています。ユニバーサルアナリティクスは2014年から提供されているもので、計測タグの種類で言うと「analytics.js」と「gtag.js」が該当します。 

提供期間が長い事もあり、多くの方はこのユニバーサルアナリティクスを利用しているのではないでしょうか。 

GA4とは 

正式名称は「Googleアナリティクス 4プロパティ」と言い、2020年10月に正式リリースされました。先述したユニバーサルアナリティクスに代わり、今後はこの「GA4」が使われていく事になります。 

以前のものと何が違うのかはベータ版の名称「アプリ+ウェブプロパティ」を見ると分かります。つまりアプリとウェブを横断して計測できるようになった訳ですね。もっと言うとYou Tube動画も計測に含めることが出来ます。 

その他、個人情報保護など社会環境の変化への対応や機械学習によるインサイト(気づき) の表示も利用可能になりました。 

ユニバーサル アナリティクスのサポートは2023年7月1日で終了。GA4への移行をアナウンス 

2022年3月16日、Google は Googleアナリティクス4(GA4)への移行促進のため、ユニバーサルアナリティクスの廃止をアナウンスしました。 

問題は期限で、ユニバーサルアナリティクスのデータ集計が行われなくなる日が2023年7月1日(実質6月末)で、過去データを参照できる期限がその半年後なので2023年内とされています。 

一見、1年以上余裕があるので大丈夫そうと思われるかもしれませんが…今回はちょっと状況がハードなのです。以下説明していきます。 

ユニバーサルアナリティクスとGA4の違い 

ユニバーサルアナリティクス含む GA4 以前の Google アナリティクス と GA4 は、実は出自そのものが違います。 

従来の Google アナリティクス は Urchin と呼ばれるアクセス解析ソフトが元になっていますが、GA4 は Firebase というアプリケーション開発プラットフォーム用の Googleアナリティクス「Google Analytics for Firebase 」が元になっています。 

現在の情報収集・発信や購買行動はWebサイトのみならず、スマートフォンアプリ や You Tube 動画も大きく関係する環境になっています。例えば You Tube を見た後に商品のサイトを見に行って購入する、といった行動を想像してみても特別珍しいものではないと感じられると思います。 

その様な環境の変化によって、Webサイトの「ページ」を基準とした従来の Google アナリティクス では十分な分析が出来なくなっていました。アプリはWebサイトのような直帰や再訪はありませんし、動画で重要なのはページの閲覧数よりも動画の再生数や再生時間といった指標だと思います。 

GA4 では、サイト、アプリ、動画といった異なるプラットフォーム上のデータを横断して計測、分析できるように「ユーザーの動き」を「イベント」で計測出来るようになりました。 

お馴染みのPVやセッション、コンバージョンなどもイベントで計測するのですが、ユニバーサルアナリティクスのイベントとは全く違います。計測方法が変われば取れる指標やその定義も変わるので、同じ指標の名前でも別物なのです。 

GA4へ移行する際の影響や課題など 

先程お話した通り、GA4から計測対象・方法が大幅に変わりました。これによる影響や課題は何かを見ていきたいと思います。 

互換性がない 

ユニバーサルアナリティクスからのアップデートは出来ず、GA4は新規で計測を始める必要があります。ユニバーサルアナリティクスと並行稼動が可能なのは唯一の救いですね。 

GA4の知識が必要 

色々変わってしまったので、GA4の知識を身につける必要があります。またリリースしてから日が浅いので、以前のGAほど情報が世に出ていません。ある程度手探りで知識を得ていく部分もあるかと思います。 

データ比較等が行いにくい(出来ない) 

似たデータは取れると思いますが定義が違いますので、ユニバーサルアナリティクスとGA4のデータの単純比較は難しそうですね。またGA4にあってユニバーサルアナリティクスには無い指標(またはその逆)は比較が出来ません。 

関係者への周知が必要になったりレポートの項目も変わる 

社内やクライアントなど関係者への周知が必要です。アクセス解析のレポートを作成している場合はレポーティング内容の変更も発生するかと思います。 Google データポータルも作り直しになります。

GA4以前のデータの扱いの方針を決める必要がある 

現行のGAのデータは2023年内まで参照可能とされているので、データのダウンロード含めて扱いの方針を決める必要があります。 

思ったより時間がない 

来年からGA4で前年比較を行いたい場合は今年(22年)の6月にはGA4の導入を済ませておく必要があります。来年ギリギリで導入すると前年比較は再来年からになってしまいます。 

どうすれば良い? 

現実的に考えるとGA4に移行するか、別のツールに切り替えるかの2択かと思います。ちなみに弊社はGA4に移行する方向ですが、色々と対応事項は多いですね…。 

課題の部分でも書きましたが、GA4はユニバーサルアナリティクスと並行稼動が可能です。将来どうするか、今すぐに決められなくてもとりあえずGA4の計測を走らせておくといった作戦も良いと思います。

いずれにせよ、アクセス解析ツールは年単位で使っていけると思えるものを選ぶ事をおすすめします。 

まとめ 

個人的な所感になりますが、GA4への移行時期・猶予はまだ先だと想像していました。 

私自身、GA4は勉強中であり具体的な方策を書くことは出来ませんので、本記事はあくまで状況の説明といった形で見ていただけるとありがたいです。 

結構大変なタスクですが、皆さんと乗り越えて行けたらと思っています。 

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執筆 尾崎 翔一

さくらインターネットでWebマーケティングを担当。 サイト運用中の方にも役立つような記事も書いていきたいと思います。